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怪獣自衛隊
「シン東京湾に怪獣が接近中、住民の皆さんは速やかに地下に避難して下さい、繰り返します」シン東京の都内に内閣府よりアナウンス。都民たちは、開かれた地下シェルターに駆け込んだ。同時に怪獣の狩りに来た機動自衛隊のマシンが到着、怪獣と対峙する。
怪獣はシン東京湾に浮かぶ築地島に上陸しようとしていた。
「怪獣の戦闘データアーカイブ開示」パイロットの音声に反応し、マシンは怪獣のこれまでの戦闘パターンをダウンロードする「支援ドローン、衛星ドローン、サポートを頼む」
パイロット浅見はマシンを怪獣の前に歩ませる。怪獣は今や人類の食糧。研究が進み、食べられる部位とそうでない部位が判明している。
「銃撃戦ダウンロード!」マシンの腕からライフルを召喚し、集中放火。しかし怪獣は不規則に体をくねらせ、ライフルの弾丸をよける「刀剣戦ダウンロード」
怪獣に近づきながら、日本刀のようなブレードを召喚。可食部位を傷つけぬよう首を狙って一閃!
「なに?」ブレードの刃が折れる。外骨格がほかの怪獣と違うようだ「肉弾戦ダウンロード」マシンの体格をビルドアップさせ、怪獣の頭頂部と顎の先端に鋭く突きを放つ。更に、アッパーカットで顎を撃ち抜く。
怪獣が脳震盪を起こしたのを見計らい腹部に正拳突きを連打する「どうした怪獣っ!」
しかし、怪獣はマシンの腕を捕まえてしまう「きいてないだと?」
手首を掴み、力いっぱい投げ飛ばしてくるが、マシンを脚から着地させ合気道のように投げ返す。そのまま駆け寄りサッカーボールキックを見舞う。
「怪獣自衛隊の科学力を舐めるなよ」
体勢を立て直した怪獣に掬い蹴り、踵落とし、前蹴りを当て、マシンの体を捻りながら胴回し蹴り。よろける怪獣だがマシンの足首を掴み、力任せに振り回す。
「うわああああ!」マシンは築地島に投げ飛ばされるが、受け身をとる。そこに全速力で怪獣が接近してくるのを踏ん張りをきかせて、上陸を食い止める「戦闘パターンが違うだと?」
「この怪獣、戦闘に適応しているようです」オペレーターから無線「何?」
「しかし、適応スピードがこれまでの怪獣と違います」
「どういうことだ」
「こちらの戦闘パターンを学習しています」
「こいつが?」
「恐らく、脳の構造が異なるのでしょう、」
「じゃあ怪獣自衛隊が戦闘を身を持って教えてやるよ!おりゃあ」怪獣を巴投げ。
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