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その日は朝九時いつも通りに現場に入り、棟梁の好きなラジオをつけ、コンプレッサーのスイッチを入れ、足袋に履き替える。
そこからいつなら腰袋を付けそれぞれの配置に着くのだが、今日は違う。
石膏ボードの上に私が座る。少し高い位置に棟梁の顔がある。
それまで雑談をしていたが急に空気が変わる。
初めから熱い吐息。
そして絡み合う唇と舌先。
昨日と違ってそこからは早かった。
確か今日は他の業者【例えば電気屋とか】は来る事はないはず。
でも入ろうと思えば入れる現場である。
ここは家でもホテルでもない。
唇から離れた棟梁の唇が私の耳をなぞる。
気持ちよくって思わす小さな悲鳴をあげる。
片手で私の乳房を揉み片手で私の作業服を捲し上げる。
私は棟梁のベルトに手をかける、首筋を這いずり回る棟梁の舌先の気持ちよさに負けない様にベルトを緩めた。
いけないとこでいけない事をしている背徳感と初めての大人の男を受け入れる楽しみと興奮。これ以上のスパイスはあるだろうか?
ボードの上に寝転がらされた状態の私の乳房はあらわになり上着は首もとまでずり上がっていた。
棟梁は貪る様に私の乳房を弄んだ。舐めたり吸ったり揉んだり。
色んなスパイスのせいなのか?棟梁のテクニックなのか、とにかく気持ちがよくってたまらない。
「あっ、、、あ、、ぃゃっ、、」
いくらコンプレッサーとラジオがあるとしても流石に大声で喘ぐ訳にはいかない。私は声を殺し、自分の指を噛み、気持ちよさに耐える。
棟梁が乳首の先端をせめる度に私の身体が跳ね上がる。ぴくん、ぴくん、と。
こんなに執拗な愛撫は初めてだった。
今までの彼ならそこそこせめて、すぐ下半身というコースだったから。
乳房からまたキスに戻ってきた時、私はあまりに自分が反応しまくっている事を急に恥ずかしく思い、顔を背けた。
棟梁はその背けた顔をぐいと自分に向け好戦的なキスを続けた。
私はキスと乳房への愛撫に酔っている間にいつの間にか自分の作業ズボンが下ろされていて、下半身までがボードの上に乗っている事に気がつかなかった。
まさにその時棟梁の頭が私の股の間へと滑り込む。
ズボンは膝下で止まっているので棟梁はそれをくぐり、私の一番の弱味に流れて行った。
棟梁の唇が秘部に当たった瞬間、私は今日一番の身体の跳ね上がりをした。
「ひゃんっ!」
と言葉にならないよう喘ぎ声と共、その温かい生き物は私の中心を蠢き回る。
一番感じる所、敢えて外してその周り、いたずらをするその生き物はちゃんと私が喜んでいる事を知っていた。
何故ならその動きと共にするり、と真ん中に抵抗もなく指が入ってきた。
「あ!、、んっっ、、」
もう既に私の身体は棟梁を欲しがっているというのは恥ずかしながら抵抗する事を一切しなかった私の股間が一番ものを言っていた。
棟梁は始めゆっくり、それから少しずつ指のスピードを上げる。
指のピストンをしながら耳にキスをされる。
ピストンが早くなればなるほど身体の真ん中がきゅっと締まる感覚がする全身の感覚がそこに行ってしまったかの様に、私の身体を快感が支配する。
「んあっ!、、あっ、、んうんっ!、、はっ!」
快感に抵抗出来なくなればなるほど、身体が勝手によじれていく。ぴくん、ぴくん、ももう止められない。
耳の側で棟梁が囁く
「、、、入れるよ、、」
その刹那私が二つに裂けた!真ん中に、望んでいたそれが、堂々と我が物顔でずんっと入ってきた。
貫く痺れと衝撃。
入れられた反動で私の身体も上にずれる。
「あ!あ!、、うんっ!はあっ!んんっ」
ズブズブと沈む、根元まで私が飲み込む。
待ってましたと言わんばかりに中の私の細胞達はその異物侵入者を離そうとしない。
私は思わず棟梁に抱きつく。
棟梁はボード上の私に立ったまま覆い被さり私の中に突き立てている格好だ。
気持ちいいっ!!!!
私はそれしかなかった。
ほんとにほんとに気持ちよくて自分がこのまま壊れてもいいと思うくらい気持ち良かった。
こんなの今までにない!
棟梁はゆっくり前後運動を始めた。私の顔の側に置かれてある棟梁の腕はほんとたくましくうっすらと汗ばんでいた。
前後運動をしている棟梁を下から眺めた。
棟梁は目を閉じ、少し苦しそうな、でも痺れているような、それでいてたまに漏れる息継ぎは熱く、小さな喘ぎ声に聞こえなくもない。
前後運動の速度がいよいよ上がる。私は足が硬直するし身体の中は掻き回され、それを全否定する位の快感が差し込まれる程に押し寄せてくる。
棟梁は私を見つめ続け高速ピストンを続ける。やがて棟梁の顔から汗が私に滴り落ちる。
そもそも初めから気持ち良かったのにこれ以上のピストンにはいよいよ私は耐えられなくなった。
「、、と、棟梁っ!、、私、、、も、、ダメ、、っ、、かもっ、、おねがい、、」
私は声にならない嘆願をする。
棟梁はそれには応えず
「真由っっっ!!、、、、んっ、、いくっ!!!」
と私の中に射精する。
その大きな物を飲み込む様なぐっと堪える様な動きを二、三度した後、繋がったまま棟梁は私の上に力尽きたように被さってきた。
全部を吸い上げた私の股間はまだ余韻の鼓動を打っていた。まだ身体がビクビクする。棟梁がいった時の最後の脈打ちがまだ身体は覚えているのだ。
お互い全力疾走でもしたかの様に肩で息をしていた。
棟梁はズボンだけ整え私の横にごろんと横になる。
私も余韻に浸っていたかったが、ここは現場。とりあえず服だけは早々と直し、ボードの上を棟梁に占拠されたので、横に積まれてあった材木の上に腰かけた。
流石に二回りというのはここで感じた。棟梁は暫くの間起きあがる事が出来なかった。
その間私の股間に溢れだした生ぬるい棟梁精液だけが先程あった情事が事実だと物語っていた。
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