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異世界なんかより重要だ❗
「相田つかささん。あなたは不慮の事故により……」
ああ、最近お約束の異世界転生か。
真っ白な衣装を着た女神様風の女性が話すのを、どこか冷めた気持ちでぼんやりと聞いていた。
こちとらアラサーだ。
異世界の冒険より、元の世界で死んだ後の事が気になる。
明日、資源ゴミの日だったんだよね。
隔週だから、捨てそびると……。
そこまで考えて、一番重要な事を思い出した。
「猫!!」
「は?」
説明の途中で突然叫んだ私に、女神様が不思議そうな表情になった。
「うちの猫達、どうなった!?」
両親の残してくれた古い一軒家で、私は8匹の猫達と暮らしていたのだ。
「私が死んだら、猫達はどうなるのよ!?」
「ああ、それなら……」
にっこりと笑う女神様に、何だか嫌な予感がする。
「ご一緒に来てもらいました」
そのどや顔は、どういう事だ!?
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