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「こんなスゴいマンションに1人で暮らしてるの?」
「親父と母さんは海外。で、俺は日本に残った。」
「そうなんだ。」
「ああ。早速、脱げよ。」
「…。」
メガネは、そろそろとゆっくり服を脱ぎ始めた。綺麗な体だ。白く、線が細く。
「脱いだよ。」
パンツと靴下だけになったメガネに聞いた。
「そのメガネ、いつも外さないのか?」
「お風呂と寝るときくらいかな。」
「じゃあ、外せ。」
メガネをとった素顔が見たかったんだ。
「とったって変わらないと思うけど。」
「いいから!」
「わかったよ。」
そして、メガネをとったら、綺麗な顔立ちの別人のようなやつが立っていた。
「お前、メガネない方がいいって。」
「とったら見えないよ。」
「コンタクトは?」
「メガネでいいんだ。」
なんとなく、それでいい気がした。
こいつはこれでいい気がした。
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