彼氏君と私

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クラスに馴染みつつあるその小さな教室の中で放ったその台詞は、私の生活を変えていった。 黒髪のぱっつん前髪と長い髪の毛を編んだ2つの三つ編みは、『ザ!優等生(ガリ勉)』を代表したのが私だ。 高校に入ってからは視力も低下してメガネもかけ始めた。 『超』がつくほどの地味な私に声をかけてきた野木渚に「只者ではない」と、彼を変人というレッテルが貼られた日でもあったし、私もヤベェ女ってことで噂になった。 転校初日から告白してきた人の告白をOKするのだから、みんなの反応はごく自然だと思う。 そして、私はなぜ、頷いてしまったんだろう。 その日1日、頭の中が彼の告白と真剣な瞳が離れず、勉強に身が入らなかったのを覚えている。 あの時、私は断ればよかったのかもしれない。 なにより、日が経つほどに彼の素行不良さが際立っていくし、『彼氏彼女(?)』という春うららのような関係になれる気がしなかった。 なにより、日々増えていく生傷と先生への態度にはみんな怯えていた。 そのせいか、彼の闇の深そうな噂が飛び交うようになったのだ。もちろん、その噂の中には私ももれなく入ってるおまけつきだ。 如月乙葉は裏ではビッチ説とか、実はアダルトな裏サイトでは、、、とかまぁ、非常に有り難くない噂が拡散されている。 うん。 どうして付き合うって頷いてしまったんだろう。
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