岡っ引き

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 帰り道、竜吉は自分の息子に十三の娘と婚約させたがっていたのか、と孝蔵は人目をはばからずに一人笑ってしまった。竜吉の息子は二十歳を過ぎていたらしかったなと思い出した。小者を殺めた男の名前は冬二らしかったのだった。これで困ったことは解決したようだったが冬二は十手をどこで手に入れたのだろうか?  それは孝蔵にはわからなかった。
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