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だんだん暖かくなってきたので孝蔵は気分はよかった。孝蔵は子犬のようなところがあった。冬でも雪の降りはじめは気分はよかったのだ、でも気候は暖かな方がいいというものでもあった。
息子はすでに子供の頃から湯屋で働いていた。
「そういえば雄三はおなごとは付き合っているのかね?」孝蔵は妻に聞いた。「私は知りません」と彼は妻に答えられた。
「雄三、好きな娘はいないのか?」孝蔵は雄三にたずねた。
「いいじゃないの」息子は答えた。
「いるのか」と孝蔵は深追いしなかった。
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