悪魔ドーナツがあざ笑う、ダイエットストーリー ―ある夫婦の愛のカタチ―

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 そして半年間――、 武田は西城の最後の助言に基づき行動していた。  学生時代から維持してきた理想的な標準体重六十五キロ。目の前の体重計の数値は百キロを超えた。 『彼は悪魔ドーナツに心を売った』  西城が告げた最後の助言――、 それは……、 彼女以上に自らの姿を堕落させ肥満させるという異常な発想だった。  
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