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「お待たせしました」
「「「「おかえりぃ~!」」」」
「電話、かかって来ました?」
三人は笑いを堪え頷いている。
「ふざけんな!って言ってやった」
「私もバイバイって言ってやった」
清美さんだけ
「私は計画通り出なかったわよ」
「じゃあそろそろですね!紫乃さん、十畳さん、宜しくお願いします」
八十さんが
「ところでGちゃんはどの辺?」
「今そこの角だな」
PCを見ながら十畳さんが答えた。
「紫乃さんのドアホンが鳴った」
皆は玄関から見えない奥の部屋でPCの画面に見いっていた。
十畳さんがドアを開けた。
「はい~あぁ、あんたかい俺の女房をいいように使ったのは」
「えっ!えぇっと……」
「お~い紫乃!こいつだろ?それとあれ出せや」
「はい、あらこんばんわ。あなたこれです」
「あんたこれ見せられたよね?さっき別の彼女さんに…」
写真の束を突き付けられ、奴はオロオロしている。
「なんか、うちの女房が世話係とか言ったらしいじゃないか。それで毎晩のように飯食って?それで女房もついでに食ってかぁっ?」
「………」
「何黙ってんだか!まっいいや。この先は弁護士に頼んであるから」
「べ、弁護士?」
「あぁ、当然だろ?慰謝料だよ」
「だ、だって紫乃さんは結婚してるだなんて」
「あら私、あなただけなんて1度も言ってませんけど?」
私はクスっと笑ってしまった。
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