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だけど。
だけど。
だけど……どうしても諦められなかった。
才能なんてない。
漫画なんてさっぱり分からない。
絵なんて描けない。話なんて作れない。
誰かに言えば笑われるに決まっている夢。
それでも、やってみたかった。
ずっと生きづらく学校生活を送ってきた僕にとって、ここまで熱くさせられたものなんてなかったんだから。
高三辺りから、遅れながらも僕は親や教師に絵の専門学校の進学をしたいことを伝えた。
さすがに納得はしなかったと思う。
特に親は僕のことをよく知っていたし。
それでも、許してくれた。
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