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まだだ。まだ悲観する必要はない。猶予は1年もあるんだ。
それに俺はまだ本気の頼み込みをしていないのだから。
サラを見るとその両目には炎が宿っていた。
「ヤマト班長、私やりますよ。カムラ先輩の抜けた穴は私がバッチリ塞ぎます!」
そうだ。こんなにやる気に満ちた新人はそういない。
副班長、いや未来の隊長を背負える人材にするのが俺の新たな使命だ。
「……よし、付いて来い!サラ隊員!」
「はいっ!」
「あのー、俺まだ辞めたわけじゃないんですけど」
「うむ。これからの彼女の成長に期待だな!」
後ろからの声には振り返らず、今夜の作業に取り掛かる。
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