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1.「無理」と言ってみた
気付いてしまったからには、やらねばならぬ、復習を。
しかし、つい3秒前まで格闘ゲームを楽しんでいた駿介にそれを実行することは難しい、というより不可能だったのだ。来る日も来る日もゲーム三昧。「寝ている暇があればレベルを上げたい」「授業を聞く暇があれば攻略動画を見たい」そう語る姿はまさに「ネトゲ廃人」にふさわしいものであった。そして、親にも見捨てられた彼を正しい道に戻そうとする人はもう誰もいなかった。
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