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１.「無理」と言ってみた

しかし中三になってそうもいかなくなった。進路選択を迫られ、周りのネッ友たちが勉強を開始した姿に少し動揺していたのだ。何より彼を一番驚かせたのは、彼のゲームの仲間たちが軒並みそろってゲームから「消えた」ことだ。彼らは高校に入ってｅスポーツ部に入ると決心し、夏を機に何年かぶりの勉強を再開したのだ。

その事実は駿介を猛烈な勢いで現実に引き戻した。そしてその引力は駿介を学校へと押し戻す弾性力と変化したのだ。
駿介は9月1日、2回目の登校を果たそうとしていた。