2.天才サブスクリプション

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2.天才サブスクリプション

「『天才のあなた』、今なら月額500円!」 効果音とともに大きな文字が表示された。 え何?が駿介の最初の感想だった。どうせ怪しいサプリの広告なんかだろう。そう思いつつ駿介は少し興味を持ち、画面をじっと見つめた。 「月500円でIQが天才になったをお貸しします」 「勉強が、スポーツが、出来なすぎて辛い!!」 「このままじゃ、進路がやばい!」 「大会のレギュラーに入れないかも…」 デフォルメされた学生たちが苦しそうな声を上げた。 「そんなあなたに新提案」 画面が突然真っ暗になった。駿介は小さな画面を食い入るように見つめた。 少しの間の後、画面いっぱいに文字が写し出された。   「GENIVIS 今すぐ登録を」
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