6人が本棚に入れています
本棚に追加
2.天才サブスクリプション
「『天才のあなた』、今なら月額500円!」
効果音とともに大きな文字が表示された。
え何?が駿介の最初の感想だった。どうせ怪しいサプリの広告なんかだろう。そう思いつつ駿介は少し興味を持ち、画面をじっと見つめた。
「月500円でIQが天才になったあなたをお貸しします」
「勉強が、スポーツが、出来なすぎて辛い!!」
「このままじゃ、進路がやばい!」
「大会のレギュラーに入れないかも…」
デフォルメされた学生たちが苦しそうな声を上げた。
「そんなあなたに新提案」
画面が突然真っ暗になった。駿介は小さな画面を食い入るように見つめた。
少しの間の後、画面いっぱいに文字が写し出された。
「GENIVIS 今すぐ登録を」
最初のコメントを投稿しよう!