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今日で5日目。
昨日咬まれた歯形は、綺麗に残っている。思いっきり咬まれたと言う感じで、夢ではないと見るたびに思う。
ガムテープを外さないで、このまま、あのアンティークショップに持って行こうか、それとももう少し頑張ってみるか悩んだ。
とりあえず頑張るにしても、少し開いたくらいで、手を突っ込んだりしてはいけないことは学んだ。
悩んだ結果、僕はガムテープを剥がして、箱を机に置いた。
そして、続きを始める。
スライドする度に、軽くカチと白い板の音がする。
時間を開けたのが良かったのか、うまく細工が解け始める。
パズルのピースが次々とハマるような感覚で気持ちいい。
そして、ついに箱を半分ほど開けた時、そおっと箱を傾けた。白い石が、つつつと流れ出てきて、内心「やった!」と興奮する。
が、取り出そうとすると、まだ開けられていない蓋の影からまた何かに咬みつかれた。
「うわぁっ!」
椅子を後ろに倒してしまい、大きな音が鳴る。
姿は見えないが、威嚇するような、シャアッと言う声が中から聞こえる。
"食べられていないといいのですが"
店主の言葉を思い出す。
まさか、この化け物が、サラマドルをレンタルした人間を食べた?
俺は三日月の石を、使うことにした。
食べられる訳にはいかない。
サラマドルの箱にポイと三日月を入れる。
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