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何か書く事はないかな。と最近は日記先行で毎日過ごしてすらいる。
その日の放課後は委員会活動があって美化委員会の私は委員のみんなで校舎裏や運動場トイレの掃除をしないといけなかった。
これなら麻奈ちゃんもいないし日記にかけるかもしれないと思って、いつにも増して一生懸命掃除をしようと決めた。
美化委員は掃除の前に職員室の前に集まった。
5年1組からは私と前に給食を一緒に食べたグループの背の高い女の子が参加した。
他のクラスの子も何人か知った顔の子はいるけどその中に友輝君と仲のいいバイク君と呼ばれている男の子がいた。
「じゃあみんなサボらずきちんと掃除しろよ」
先生はそう言って職員室に入っていった。
私は運動場トイレの担当だったので掃除用具を持って校庭を横断した。
そこにはバイク君もいた。
運動場を歩いている時だった。
「君この間凄かったね」
バイク君が私に話かけてきた。
「え、何…が?」
「いやさ、男の子相手に喧嘩するなんて対したもんだよ。僕ならびびってできないもん」
バイク君はそのふくよかなお腹揺らしながら私にそう言った。
「ううん、そんな事ないよ。あの時だってバイク君に最後助けてもらったから喧嘩が止まった訳だし」
「あの時は少し到着が遅れちゃってごめんね。友輝の声が聞こえた時、1組の前にいたんだけどさ、僕もそのまま行こうか悩んだけど怖くて自分の教室にエアガン取りに帰ったんだ」
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