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そして、放課後は二人に言われるがままついていった結果ゲームセンターに来ていた。
2、3回来たことはあるが同級生と来るのは初めてで少し胸が高鳴った。
「今日こそ決着をつけるぞ」
修平君はそう言いながら対戦型のゲームの前に置いてある椅子に腰掛けた。
「今日は格ゲー、もぐら叩き、音ゲーの3番勝負で文句ねえな」
孝徳君は修平君のゲームを挟んで反対側の椅子に座った、私はどちらかの後ろで立って見ていようと思ったが、どちらかの後ろで立って見ているのは一方の肩を持っているようで気が引けた。
審判を頼むと言われたがゲームなら私がいなくても白黒ハッキリ勝敗が着くと思い、私は1人ゲームセンターの中をフラフラした。
学校で下校中の寄り道は禁止されているし、ゲームセンターに子供だけで遊びに行くのも禁止されている。
前なら考えられないほど、最近の私は先生の言いつけを守らないでいる事に、少し後ろめたい気持ちとどこかワクワクした気持ちが混同していた。
「うわ、なんだこいつ!」
目の前から男の人の声が私目掛けて飛んできた事をきっかけに私は我にかえる。
目の前には中学生と思しき男の人が2人、何か奇妙な物を見るような目つきでわたしを見ていた。
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