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6章 そして
二度目の精神科病院では大人しくしていました。
薬の量がハンパなくて、興味がなくなったせいもありましたが、早く退院したかったんですね。
でも、15年かかりました。
暇でしたね、とにかく。
でも、できるだけ「フツー」に暮らしていました。
で、突然退院に決まったんです。
親が亡くなっていたんでこーけんにんとかいう人が身元引き受けてくれて、実家に戻りました。
実家は荒れてましたね。でも、居心地良かったです。中学生まで暮らした家ですからね。
週に一回、こーけんにんが来ました。
薬は飲んでいるかとか、残った薬を確認したりしていましたね。
その辺はキチンと飲んでいましたよ。
でも、ダメでしたね。また、興味が湧いてきたんです。
近所に小学生がいたんです。女の子。五年生くらいかな?
いつも窓から女の子が登下校するのが見えたんです。
ある日、あれは雨の日でしたね。傘をさしたその子が一人で登校していました。
その時、湧いてきたんです。
傘もささずに、外に飛び出しました。それで、家に連れ込んだんです。
それまで、女の子の肌なんて触ったことなかったんで、興奮しました。そして、別な感情が湧いたんです。
暇だったんで、エッチなビデオを見ていたんですが、それをしたくなったんです。
抵抗がすごかったんで、首を締めました。なかなか大人しくならないんで、目一杯締めたら、動かなくなりました。
で、エッチなビデオみたいに、したんです。
あまり良くなかったですね。こんなツマラナイんだって思いましたよ。
コトが済んだあと、女の子のお腹を見ていたら、綺麗だなって思ったんです。
こんな綺麗なら、中身も綺麗だろうと、包丁で裂いてみたんです。思っていたのと違って、グロかったですね。すっかり興味がなくなりました。
で、顔を見たら、その顔が綺麗だったんで、顔をこう、包丁で剥ぎ取ったんです。綺麗じゃなくなりましたね。
で、髪の毛が綺麗だったんで、髪の毛を剥いだら、綺麗な骨が見えたんです。頭蓋骨ですね。
で、中身を見たくなったんで、包丁で割ろうとしたけど、硬いんです。しかたなく金づちで叩き割りました。そしたら、そしたら、今まで見たことない、それは綺麗なのを見ました。
脳です。
僕は興奮して、スプーンですくって、食べたんです。
旨かった。
それは、旨かったです。
全部食べ終わる頃に、警察が来ました。
ねえ、先生。僕はどこに行くんですか?刑務所ですか?また精神科ですか?どっちにしろ、今度はかなり長くなるんでしょ?
え、そうですね。罪悪感はないです。
名前も知りません、その女の子。
はあ、今後、死ぬまで刑務所か精神科なのは残念だなあ。
え、だってもう脳を食べれないじゃないですか。
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