新出会い系サイトのレイプマンの話

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あてもなく、県道48号線を歩いて来た田中理沙の目の前に、公衆電話ボックスが見えて来た。近くによって、公衆電話ボックスを、覗き込んだら残念なことに、電話は取りはずされていた。暗闇の中でも、一目見て、この公衆電話ボックスは利用されなくなってから、長い年月が経っていると悟った。落ち葉やゴミもたまっていた。あれっ?あれは、100円ライター、公衆電話ボックスを開けて、100円ライターに手を伸ばした。普段の田中理沙は、タバコは吸わないし、ライターなどに興味はないが、明かりを求めていた。カチッ、カチッ、と試してみたが、火は付かなかった。ガスは抜けていたし、湿度もあって、着火はしなかった。暗闇の中で目も慣れて来て、電話ボックスの後ろに、雑貨屋があることに気がついた。
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