新出会い系サイトのレイプマンの話

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田中理沙は、今どこにいるのか?わからなかった。25年間も生きていて、こんな事は初めての経験だった。黒田明のことを、信用してしまった、私はどうしてしまったのか?私の脳を夢中にする、何かがあったのか?わからなかった。現在地が、わからないので、確認する必要に迫られていた。この閉鎖された、ガソリンスタンドから逃げ出すことが、最優先であることは確かだった。時間も灯りも現在地もわからないし不明だった。音だけは聴こえるし、肌寒さもあった。黒田明に脱がされた、パンストと充電器も用心して手に持っている。田中理沙は、大事なことを、思いついた。黒田明の履いていたズボンを、持ち出してどこかに放り投げて、隠してしまえ!そうすれば、私を追ってこれないだろうと考えた。スタッフルームの部屋を開けて、入口のドアを開けたら予想どうりの光景が視界に映ってきた。それは朽ち果てた、ガソリンスタンドだった。風邪が吹いているし、時間は深夜の1時を過ぎているようだった。寒いけど、走らなければならなかったし、時間も稼がなければならなかった。
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