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そんな事を真顔で言えるコイツは金融マンの面汚しだ。
「そう…?なら、これに今すぐサインして!」
私に出された契約書を彼の方向に向け、用意されたボールペンをテーブルに勢い良く置く。
「そ…それは…ここではちょっと…」
相手のネクタイを掴み、力強く引っ張ると、顔を近づける。
「どうしたんだ、自分じゃ買えない様な糞商材を売りつけようとしていたって事か?」
彼は急に弱気になる。
「いえ、そんなつもりは…。でもこの信託は今一番の売れ筋ですよ…」
まだ、良いものだと言い返してくる。
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