人格レンタル

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 私は書類の中に小さく書かれた部分を指差した。 「でも、それが金融では当たり前の数字じゃないですか?」  コイツは何処までも私をバカにしたいらしい。 「知らないのか、ネット証券なら販売手数料は無料。運用管理費用も極めて安い。実際に広告費だってお前の給料だってその手数料から出ているのだ、そりゃ高いに決まっているじゃないか…」  言い返せず、黙り込んでしまった。 「まだ、反論があるなら聞きくぞ…」  そう言って私は契約書を破り捨てた。 「二度と我が家の敷居をまたぐな!」
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