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情熱的なのは相変わらずで、だけどどこか強引で……それでいて優しい。
何度も何度も角度を変えて、互いの唇を味わうかのようにキスを繰り返す。
与えられる幸せにうっとりとしていると、守さんがゆっくりと体重をかけてきて、私はソファーに押し倒される。
チュッとリップ音をさせて離れた唇。
守さんはセクシーな笑みを浮かべて私を見下ろしていた。
そんな彼に、私のドキドキは加速する一方だった……
「ずっと彩乃ちゃんに触れたかった。触れたらもっと彩乃ちゃんが欲しくなった……」
「守さん……」
「彩乃ちゃんを愛しても……いい?」
切なそうな表情でそう聞かれたけど、私には断る理由なんてない。
私はコクンと1つ頷いて守さんの首に両手を回した。
それを合図に、私たちは今までの分も埋めるかのように激しくお互いを求め合い、貪るかのように愛し合ったんだ……
愛されている狭間に移した、視線の先に映ったカレンダー……やっぱり今日は『金曜日』だった……
金曜日に出会って、金曜日に傷ついて、金曜日に結ばれた……
そして見つけた、彼の魅力的な真実の……
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