Secret STYLE

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「ぅ、ん……?」 ゆっくりと目を開ければ見慣れない天井…… 私は、ぼんやりとした思考回路で自分の置かれている状況を把握しようとしていた。 (確か、金曜の夜だったからお祝いにっていつものバーに行って……守さんって人と会ってキスされて……) 「私……ッ!?」 徐々に思い出してゆく記憶に、私は思わずベッドから飛び起きた。 ……と、同時に襲ってきた激しい頭痛。 私は思わず頭を抱える。 「った~……何~?」 ズキズキと痛む頭を押さえながら、私はゆっくりと辺りを見回した。 そして、素肌に触れる空気感に、私は視線を胸許に落とす……と、同時に驚いてシーツを胸許まで引き上げた。 瞬間に再び走った頭痛…… 「イッた~! ……てか、何でハダカ!? 私……」 露わになったままの胸許にプチパニック気味の私は、軽い挙動不審者になっていた。 しばらくして落ち着きを取り戻した思考回路で、再び今の状況を把握する事に努めた。 「私……守さんと……って、守さんは!?」 昨夜の激しい守さんとの情事を思い出して赤面したのも束の間……傍に居ない彼の存在に私は再びプチパニックを起こしかけた。 周りを見回してみても、床に散乱しているのは私の衣服のみ。 テーブルの上どころか、どこにも書置きらしき物は見つからない。 余りの痕跡の無さに、下手すると夢だったんじゃないか……なんて思えてきそうで怖かった。
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