第十三話

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真里&栄太「はぁ……はぁ……」 真里「ここまで来れば大丈夫かにゃ?」 栄太「大丈夫みたいだ」 気が付けば、2人はひとけのない空き地に来ていました 栄太「さっき、言えなかったけどありがとう」 栄太「カラスに喰われるところだった!」 真里「こちらこそ、ありがとうにゃ!」 真里「駆除されるところだったにゃ」 2人は顔を見合わせました 栄太「俺、1人じゃ何もできないってわかったよ」 真里「私もそうだにゃ」 真里「助けられたんだにゃ」 栄太「今だけじゃない、人間だった頃もそうだった」 真里「私も、猫だろうと人間だろうと、1人で生きているわけじゃなかったのにゃ」 その瞬間、栄太はみるみるうちに大きくなりました 真里はみるみるうちに毛が抜けていきました 栄太&真里「わあー!」 栄太「元のサイズに戻れた!」 真里「やったー!よかったにゃ!」 栄太「まだ『にゃ』って言ってるよ」 真里「本当だ、癖になっちゃったにゃ!」 栄太「名前は何ていうの?」 栄太「俺は栄太」 真里「私は真理にゃ!」 栄太「まりな?」 真里「真里にゃ!」 2人は笑い合いながら、一緒に歩いていきました
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