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真里&栄太「はぁ……はぁ……」
真里「ここまで来れば大丈夫かにゃ?」
栄太「大丈夫みたいだ」
気が付けば、2人はひとけのない空き地に来ていました
栄太「さっき、言えなかったけどありがとう」
栄太「カラスに喰われるところだった!」
真里「こちらこそ、ありがとうにゃ!」
真里「駆除されるところだったにゃ」
2人は顔を見合わせました
栄太「俺、1人じゃ何もできないってわかったよ」
真里「私もそうだにゃ」
真里「助けられたんだにゃ」
栄太「今だけじゃない、人間だった頃もそうだった」
真里「私も、猫だろうと人間だろうと、1人で生きているわけじゃなかったのにゃ」
その瞬間、栄太はみるみるうちに大きくなりました
真里はみるみるうちに毛が抜けていきました
栄太&真里「わあー!」
栄太「元のサイズに戻れた!」
真里「やったー!よかったにゃ!」
栄太「まだ『にゃ』って言ってるよ」
真里「本当だ、癖になっちゃったにゃ!」
栄太「名前は何ていうの?」
栄太「俺は栄太」
真里「私は真理にゃ!」
栄太「まりな?」
真里「真里にゃ!」
2人は笑い合いながら、一緒に歩いていきました
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