1パーセントのテレポーテーション

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 誤用な気がするが、言いたいことはわかるのであえてツッコまない。 「ま、まあ確かにあれは怖かったけど、僕も悪かったよ。低俗なことをするところだった」  低俗なことーーできれば藍川にも謝りたかったな。 「はは、ほんといいやつだなお前」 「そうでもないさ」  下北沢を通過して、登戸に到着。僕と霧崎は降車する。 「霧崎くんって登戸に住んでるんだ」 「越してきたのは最近だけどな。あいつとここに住んでる」  お熱いことで。熱いといえば、そういえば。  膀胱が膨張により熱い。すっかり忘れていた、漏れそうだということを。思えば藍川に呼び止められてから、トイレに行くタイミングをすっかり逃してしまっていた。しばらく我慢していたら引っ込んでしまったから、まあいいかと鷹を括っていたらーーまずいぞダムが決壊しそうだ。 「ごめん霧崎くん! ちょっと漏れそうだからここでお別れだ! また会おう」  そう手早く別れの言葉を残して、僕はトイレへと駆け込んだ。  流して、一息つく。危なかった。あと少しチャックを下ろすのが遅れていたら、小学校一年生以来の大氾濫を起こすところだった。
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