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はじまり
1996年12月長女として生まれた。
私には2つ上の兄がいた。仲は良かった。
父、母、兄、私の4人家族。
わたしはとても幸せだった。
北海道の田舎に住んでいた。
父は毎日しっかり働いてくれていた。
母が作るご飯はどれも美味しかった。
休みになったら家族で函館とかにもしょっちゅう行っていた。
住んでるところが田舎すぎたから函館がすごい都会に感じていた。
夏はバーベキューもした。
小学校2年生になった頃兄に頼んで自転車の乗り方も教えてもらった。
兄はスパルタで「1日で覚えろよ」
と当時7歳の私には鬼のようにみえた。
その日は血だらけで帰った。
兄は母にこっぴどく叱られていた。
「いい?おんなのこなんだよ?
こんなに怪我させてどーするの?」
私はそれを見てざまあみやがれ!と兄が怒られてるのを横目ににやにやしていた。
次の日からはしっかり1人で乗れるようになった自転車で毎日遊びに行っていた。
「兄よ…ありがとう…」
心の中ではちゃんと感謝していた。
そんな生活が続いていた。
こんな生活がずっと続くと思っていた。
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