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砂浜を眺めた後、森に入る。
しばらく歩いたが、景色はそう変わらない。
とりあえず島の反対側に出ようと思った。
距離はそんなにはない。
そのまま歩いていると、不意になにか見えた。
目の前の細い木から、横になにかが飛び出して動いている。
よく見るとそれは人の手だった。
真っ白で細い手がうねうねと動き、こちらを手招きしているように見えたのだ。
それだけでも充分に異様だが、問題は手が飛び出している木だ。
その位置からして木の後ろに人がいるとしか考えられないのだが、その木はとても細く、人が隠れられるような太さには全然足りない。
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