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拉致された。
自称女神にだ。
しかも社会人初日にだぞ?
ないわー。
「良く来てくれましたね」
「いや、おかげで初日から遅刻だけど....てか、あんた誰?」
「ですから女神です」
「いやいや、仮にも神を名乗る者が善良な1市民を拉致るか?どこかの怪しすぎる新興宗教だろ?あんたはそこの広告塔みたいな」
悔しいが美人だ。
俺には一生縁がないタイプ。
「あの....覚えてらっしゃらない?」
「あんたを?」
「いえ、先程の出来事を」
先程?
何かあったっけ?
「あなた、亡くなったんですが」
「いやいやいや、何をおっしゃるウサギさん」
「ウサギではなく女神です....分かりました、では映像をご覧下さい」
映像?
「うおっとおっ!」
目の前にでかいモニター現れた。
どんな仕組みだよ。
「ん?」
俺が歩いてる?
これは駅に向かう途中か?
んん?
ライブカメラ?
「これは30分前の出来事です」
30分?
さっきじゃん。
「あなたは駅に向かい歩いていました、信号に差し掛かった時にアレが現れました」
アレ?
そういえば何か....
俺の進行方向には小学生の軍団。
ああ、確かピカピカの1年生だったな。
保護者もわんさかいたしな。
そんで、確かそこに....
....アレが。
どよめきが悲鳴に変わる。
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