ユメノ日記帳

4月8日

旦那様が花の種を頂いてきた。「私では持て余してしまうから、良ければ君が育ててみるかい」と私に渡してきたので、業務の合間に花の育て方を図鑑で調べてみた。
どうやら種を蒔けば勝手に芽を出す、というものでもないらしい。
庭の植物は庭師に任せっきりだったので、わからないことだらけだ。

種蒔きに丁度良い入れ物は物置で見つけたので（セルトレイと言うそうだがなぜこんなものが眠っていたのか）、土や肥料を用意すれば育て始めることができそうだ。
この種はアスターという花のもので、今から育てれば8月頃にはピンクの花を咲かせるらしい。
私と同じ瞳の色。とても楽しみだ。

それから、坊ちゃまが学校帰りに桜の花を拾ってきてくださった。花びらの欠けていない綺麗な状態で、道端に落っこちていたらしい。
「忙しい君へ春を届けにきたよ」なんて、詩人なところは旦那様譲り。
せっかくなので頂いた桜は押し花にすることにした。
出来上がったら坊ちゃまにも見てもらおう。こちらもとても楽しみ。