ユメノ日記帳

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4月9日 今日の昼間に、アスターの種蒔きをした。 土を用意していると、ソウスケさんが一緒に手伝うと言ってくれた。 細かくメモは取っていたものの、私の壊れた記憶回路ではきちんと世話ができるか不安だったので正直とても助かる。業務外の個人的な楽しみなので、申し訳なさはあるけれど…。 しかし心強いことに、彼は昔、旦那様と花を育てたことがあるらしい(セルトレイはその時使用した物だと言っていた)。 さすがは旦那様に30年も仕える執事ロボット。 その時育てたのは、ピンクのカーネーションだと教えてくれた。 旦那様が奥様へ告白する際、なんと自ら育てたその花をプレゼントしたらしい。 なんて素敵なお話!やはり昔から旦那様はロマンチストだったみたいだ。 なんとなく、昨日の坊ちゃまの姿が頭に浮かぶ。 もちろん、旦那様の贈り物とは何もかもが違うのだけれど。 そういえば坊ちゃまは、入学早々、学校から大量の宿題を出されたと溜息をついていた。 土曜だというのに、夜遅くまで机に向かわれているようだ。 桜咲く季節とはいえ、まだまだ夜は冷え込む。今から温かいココアでもお出ししようかしら。
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