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02:『自作萌え』は創作の糧になる ~『アルテアの魔女』(二〇一三年)~
謎の自信を持った初投稿で箸にも棒にも引っ掛からなくて心が折れる事は、よくある話だろう。そうして無数のワナビが消えてゆくのだ。
だが私は消えなかった。たしかに折れたが、一年の沈黙期間を経て、何故か「まだできる」と起立してしまったのだ。
丁度新作を書きたいと思っていた時期。だが、『少女小説』は私には合わない。
そう考えた(のだと思う)私は、いくばくかのレーベル研究をし、新たな公募に辿り着いた。
C★NOVELS大賞である。
人気作家で屋台骨を支えているレーベルだが、ファンタジーもありらしい。
ここならいけるかもしれない。
謎の自信は、まだ私の中にあった。
『金緑の風詠士』は、既に設定があった話だが、今回は一から筋を立てようと思った。過去にぼんやりしたネタだけあった話を潰し、こねくり回し、統合して。
今回は、紙のノート一冊半くらいに、プロットという名のほぼ下書きを書いた。
これが、後に同人誌化して、オフライン活動における私の代表作となる、『アルテアの魔女』の始まりである。
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