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そんなわけで、私の人生初の投稿はあえなく敗れた。
初投稿でデビューできる人は天才なのだ。そもそも才能が違う。オンノベサイトで編集部に目をかけられてデビューする人も、そもそも素質と持ち合わせた運や人気が違う。
「私の作品は壁打ちでいい。いずれ誰かの心に響く事があれば」
綺麗事を言いながらも、彼ら彼女らを羨んでいた私は、たしかにワナビだった。
そんな私の心はわりと簡単に折れて、またしばらくオンライン活動のみになってゆく。
そして時が過ぎた今、少女小説は幾つものレーベルが生まれては消えていった。
大御所レーベルさえ電子書籍のみになり、かつて本屋の棚一面を占めていた少女小説がBLのみになって、隅に追いやられているのを見ると、時の流れの非情さを感じずにはいられない。
当時私の考えがいかに甘かったか。その苦味と共に。
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