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「さて、さっそく始めようか」
哲哉は、まだこの屋敷に馴染めないでいる玲衣に、有無を言わさず命じた。
「服を、脱ぎなさい」
「え!?」
それだけ言うと、哲哉は何か道具を出し始めている。
完全に、玲衣のことは無視だ。
(やっぱり、僕はエッチの玩具として買われたんだな)
覚悟はしていたが、身がすくんだ。
だが、もたもたしていては、叱られそうだ。
玲衣は、衣服を脱いできちんと畳んだ。
素裸の玲衣を見て、哲哉はひとつ頷いた。
「やはり。とても美しい」
染みひとつない、白い滑らかな肌。
しなやかな、10代の肢体。
そして哲哉は、玲衣に指示を出した。
「しゃがんで、片膝を。そうだな、右膝を抱きなさい。顔は、こちらに向けて」
「……?」
玲衣が言われたようにポーズを取ると、哲哉はスケッチブックにデッサンを始めた。
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