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球技大会の準備と告白
やっぱり先に気持ちを確かめ合うのが先かな?
なんて思いながらも今更練習は後で、とも言えず休みが明けた。
朝が弱い陽呂くんは、今朝もボーッとしていて一緒に登校していてもそのことを話せなかった。
まあ、それはいつものことだから分かってたけど。
でもいつ伝えようかとか、それ以前に今更伝えても良いものかな、とか思ってしまったり。
とりあえずは練習なんだから、今までよりちょっと進んだだけだと思えばあまり変わらないんじゃないかな?
気持ちを確かめるのはもう少し慣れてからでも良いのかも?
そんな風に色々考えていたら、ただでさえ賢くない頭はどんどん何が正解か分からなくなっていく。
授業にもあまり身が入らない状態で、いつの間にかHRの時間になっていた。
陽呂くんはHRが始まる直前に実行委員の人に何かを話していた。
HRがはじまったらすぐに「渡瀬は卓球の個人戦希望らしいけど、他にこの競技に出たい奴いるかー?」と実行委員が言っていたので、それを伝えにいっていたんだね。
他にも希望者がいたら要相談、って感じだったみたいだけど他に希望する男子はいなかった。
結果、陽呂くんは目的通り卓球の個人戦に決定する。
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