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第14話 戦いの始まり
リンエンたちが戦っているのを見ながら頼光はいまだ、がしゃどくろを見つめ続けていた。
「どうする? この程度のことでお前がヒビってんじゃあ、俺は先代の破魔之天王に何とお詫びすればいいのか」
頼光は立ち上がり、また、刀を抜き始めた。
今度は光も現れず、頼光のまま歩き始めた。
ぬらりひょんは自分で言っておきながら頼光の行動が信じられなかった。
(こいつ? やる気か?)
いざというときはぬらりひょん自身が頼光に破魔之天王の力を注ぎ込むつもりだった。
それが、破魔之天王ではない、ただの頼光が妖怪に向かっていく。
(あいつ、どうするつもりだ?)
頼光はただ歩き続けた。
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