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第21話 三人の覚悟
討伐者三人は動けずにいた。
ただ骸骨の姿をしていたがしゃどくろと違い、半分人間の形をしたモノに対する恐怖と迷い。
化物は両腕を上げ、地面に叩きつけた。
ヒョウガはリンエン、テンマはぬらりひょんを抱きかかえ、後方へと下がった。
それは地面に大きな穴があくほどの威力。
やっとの思いで、避けることはできたがヒョウガは周囲を見回して言った。
「破魔之天王はどうした!」
土煙の中から光の球体が現れ、その中に破魔之天王はいた。
「なんて神通力なんだ……!」
リンエンだけが、その正体に気付いた。
破魔之天王が使っていた技は全て、神通力だったのだ。
化物は両手を合わせて、破魔之天王を潰しにかかった。
「死ね! 死ね! 死ねーーーーーーー!」
化物は緑の液体が身体からこぼれていくのも気にせずに力を込め続けた。
「ボクたちは何もできないのか……」
「いや……ある……私たちは……」
「破魔之天王を助けるぞ!」
三人はお互いの武器を構え、化物に向かって走り出した。
化物から流れ出た液体が触手のように変化し、三人の動きを封じにかかった。
三人はそれらを全て交わし、通り抜けた所でヒョウガが手を地面に付けた。
そこから触手がどんどん氷ついてくる。
「そんなこともできるのか?」
「まあな! 忍者にできないことはない!」
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