Essence2

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海side2 せっかく以前の同級生が少ない 高校を選んだのだから、どうせなら平穏に過ごしたい。 だから、悪いけどリンちゃんとは 一生関わっていかないだろうと思っていた。 だけど、図書室にいると必ずいるのだ。 リンちゃんは隅っこでいつも本を読んでいた。 綺麗なお花のようにたたずみながら、 本を読んでいる。 読んでる本までは、分からなかったけど難しそうな本だということは、カバーからしてわかった。 意を決して声をかけてみる。 「なんの本読んで居るんですか?」 思いの外、大きかったのか 読んでいた本を閉じ、驚いた顔でこちらを見た。 まじまじと顔を見つめ合うと、 やはり、あの時のリンちゃんである。 少しキツい綺麗な目 小さな唇。 流石芸能人と言わざるおえない迫力がそこにはあった。
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