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海side
あのキラキラな目。
少しキツい目力。
何よりあのクールな裏に悲しみを隠してそうな雰囲気。
間違いなく、あれはあの時の良く遊んでた子だった。
凛ちゃんである。
たしか、今や日本国内のみならず、海外で活躍中の女優さんだ。
今のわたしとは、交わらない世界だ。
こんなわたしに、話しかけられてもリンちゃんは困るだろう。
小さい頃だって、私ばかり楽しんでいた。
そう思っていたのに…
リンちゃんは、筆箱や筆記用具、資料などを全部目の前で落とした。
取り巻きと言うか、勝手に出来ていた校内の、
リンちゃんのファンクラブのメンバーも今は、近くにいない。
なので、拾うだけと思いながら、手渡す。
「ありがとう!」と綺麗な声で言うが、
顔は相変わらず笑ってない。
愛想笑いのみだ。
これが、他人ならその愛想笑いに騙されてるんだろう。
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