燕の子安貝 ハッキングは一人になりたい時に

第２話 少年スパイ、執事になる。

今日もベルカに父親から最高責任者の依頼が舞い込む。ここはカントーサブウェイ本社。レンガづくりの会社にベルカは社長室の席に座っていた。
ベルカ「で？今日新人の執事がここに来るって？」
ウッド「はい、歳は17歳のベルカ様より3つ下だとか！」
ベルカ「また名前とか覚えるのかよ？めんどくさいなぁ。」
そこへトントンとノックが部屋に鳴り響いた。
モネ「はじめましてベルカ様。今日からベルカ様の第二執事を勤めさせていただきますモネというものです。」
モネの見た目は褐色のメランコリーで結構格好いい少年。ウッドと同じくスーツ姿だ。
ベルカ「ウチは少しコントラストの依頼がある。さっそく一人にさせてくれ。」
モネ「は、はい…。」
ベルカ「まずサブウェイの椅子がリニューアルしたらしいが違いを求められている。コントラスト的にも違いに細かくつまり利用する人にイメージを寄せがちだ。だがあえて違いを探査してみるとこれから利用する人々に問いかけてみる方がいいとコントラストで命じて試してみるか。」
ウッド「なるほど！」
モネはなにかうかがう顔で冷たく見つめた。
モネ「これがベルカ…。頭の回転がいいな。俺の役割はチームダッチェスからの命でスパイ活動。逐一コントラストイメージで報告せねば…。」
ベルカ「次、コンテストの攻略を進まねば。」

ここは、カントーの町のサブウェイホーム中央駅の入り口にて。
エマ「ベルカ様、本日のコンテスト会場中央駅でございます。」
彼女はエマ。茶髪カールヘアのクラシックメイド服を着たベルカのメイドだ。
ベルカ「さて、行くか！」
エマ「ベルカ様、もうステージ衣装を羽織って…？」
ウッド「こっちも気を誌引き締めないと！」
モネ「二人も大変なんだな。」
4人は入り口から階段を降りたところで立ち止まった。
モネ「ベルカ様、今回のコンテストは美しい部門2級から最高ランクの昇進コンテストとなっておりますが？」
ベルカ「ここを会場として使う。コントラストプロジェクター用意！」
ウッドはコントラストからのイメージで操るプロジェクターをベルカの隣へ設置した。
ベルカ「ショー。水と失う。」
プロジェクターから壁に光が差し込んできた。
ベルカ「水の階段に差し込む光…。」
映像から光が水を突き刺していく。
ベルカ「水は自らを失い、淡いタッチの世界になっていく…。」
映像は、ベルカの今の視点が曖昧になったところで途切れた。
エマ「ベルカ様、結果は？」
ベルカ「まだ昇進するには、このサブウェイの駅の要素をやらないといけないのさ。」