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「奇妙なじいさんだな。そういえばお前ら誰にここに店があるって聞いたんだ?」
ふと、気になった俺は隣にいたタクヤ達に聞いた。
「どうだったかな…」とタクヤが天上を見て考え込むと、横から「先月…新しいエキスパッションがでたから、商店街のおもちゃ屋にカードを買いに行った帰りに、公園でパックを開けていたんだ僕たち。それでレアが当たって喜んでいたらあのおじいさんが突然僕たちの前に現れたんだ」とシュンが説明する。
「へ~。それで?」
「でね? おじいさんが僕らに安くカードを売ってあげるよと言ってきたんだ…。それでここのお店を教えてもらってさ…」
「ふ~ん。よかったじゃん。じゃあシュン達ほしいカードも安く簡単に手に入ったんだろ」
「うん…。けど、激レアカードはやっぱり僕らのおこづかいじゃ手が届かないよ」
シュンにそう言われた俺は、先ほどのカードに視線を走らせた。
あの不気味なカードに…。
「俺、そのへんはよくわからないけどさ、カードって一枚いくらで売られてるんだよ」
「そんなの、数千円もするものもあれば、何十万もするカードだってあるぜ」
タクヤが俺に向かって「わかってないな~」と呆れるように首を振った。
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