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「おばちゃん、こんにちは。お邪魔しています」
まだ、何も気付いていないチーマは、ハキハキと元気良く挨拶する。
しかし、挨拶に対しての返答はない。
何も話さなず、静かに母親は私達のいるテーブルに近付いた。
そして、テーブルに向かい合う私達の間に両手を置きしゃがみ、テーブルの上に顎を置いた。
そして、子供みたいに大きく口を開けた。
「あーん」
私は、わらび餅を母親の口の中に入れた。わらび餅を貰い満足したのか母親は自室に戻った。
母親の無表情で奇妙な行動の一部始終を見てしまったチーマは、泣いていてた。
「お母さん、大丈夫でないよな?
いつから?何も知らんかった…あんた、大丈夫なん?」
その涙とその言葉に、私の胸は潰れそうになった。
こんなことがあっても友達関係は続き、今では親友と呼べるほどの仲になっている。
辛い時期にいつも支えてくれた親友チーマの存在に私は感謝しかない。
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