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笑顔で振り落とされた包丁は、私の腹を突き刺した。
私の身体からの血しぶきは、障子、襖、壁にまで飛び散り、母親自身も返り血を浴びていた。
返り血を浴び、血だらけになっても、まだ母親は笑いながら私の身体を刺し続けた。
私の腹は、母親に刺され過ぎたことにより内臓は潰れてしまい空洞ができ、母親の手は私の血でドロドロに。
敷布団は血液を吸収できなくなり、畳にまで血の海が広がり始める。
そこでいつも悪夢が終わってしまうのだが、その内容はいつもいつも同じだった。
繰り返される悪夢…。
この恐ろしい悪夢は、しばらく私を苦しめた。
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