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彼が少し嬉しそうな顔で、
「ね、せっかくこんな場所にいるんだ、1回僕とゲームしない?」
「どんな?」
「ふふ、吹いたことある?」
なんたる質問。ってか、ない。
それは一度もない。よく聞かれるし、よくチャレンジされるけど本当にない。あんな動画みたいに、シャーってなるなんて思えない。
「ないんだね」
「…顔に書いてた?」
「はっきりと」
少し自分の表情が和らいだのがわかる。
心を開いたのかも知れない。
「僕が、あなたを1分以内に吹かすことが出来れば僕の勝ち、吹かなければ、貴女の勝ち、どう?勝てば12800円」
やっす。めっちゃ安い…けど、まぁ昨晩は無料で抱かれたんだし、失敗しても少しでもお金貰えるなら…。
あっという間にシーツは湖になっていた。
まって、ナニコレ…こんなことある?
「これはね、やり方?攻め方があるんだ…人生も、復讐も、換金も同じ。人が変われば、結果は変わる」
説得力あると思って言ってるのかな。
全然ないからね…。
ま、とにかく私は負けた…。
「じゃ、12800円下さい、僕が勝ったので」
こいつ、私みたいな美女を抱いて更に金まで…ちゃんとしてる。
ムカつく半面、興味が俄然わいてきた。
やりましょう、カルパスの賭け。
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