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俺はそっとスプレーの元へ動くのだ。
その間も目を離すなよ?
次の瞬間その物体がいたはずの場所から消えていたら俺のドキドキはエンドレスになるのだ。
落ち着ける我が家であってはならない事だ。
そして俺は永遠にも感じる忍び足で頼みのスプレーを手にするのだ。
意を決して俺はスプレーを吹きかける。
これでもかと言うほどに部屋が白い煙で充満するほど噴射した。
俺は恐る恐る冷蔵庫とキッチンの隙間に懐中電灯を当てる。
その瞬間俺のドキドキは穏やかに収まっていった。
スプレーを浴びて黒光りする物体の正体はまさにその恐怖のあれを撃退するための「ホイホイ」だった。
スーパーなどに売っているホイホイのおかげで助かった。
あれではなかったのだな。
安堵して懐中電灯を消そうとした時だった。
カサカサッ
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