最後のイタズラ

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「じゃあ次はナオな」 「はぁい! アタシは式が終わる前に『お腹イタイ!』って言って退席します」 「……ナオ、大丈夫? なんだかんだでナオが1番大変だよ?」 私が首を傾げると、ナオは満面の笑みで応えた。 「エイジから無線が入ったらスイッチオン。後は逃げるっ! 1組のアタシが1番動きやすいし安全でしょ。それより……花恋こそいいの?」 心配そうに揺れるナオの瞳を見て、一瞬だけ跳ねた心臓を抑え込むように、コクリと頷く。 男どもは揃って不思議そうな顔をしたが、私は気づかないフリを貫いた。
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