あなたを守りたい

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「はぁ〜」  ため息が辺りに大きく響き、とっさに口を押え慌てて周囲を見回した。運良く誰もいなかったようでほっと胸をなで下ろす。  ポールは早朝のテラスで一人、しゃがみこんでいた。足元には小さな植木鉢があり、それに視線を戻すと眉根を寄せる。  目下の悩みの種、土しか見当たらないそれに途方にくれた。
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