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episode1 日暈
ボクは今、めっちゃ焦ってる。
目の前には人型機動兵器アーバインpractice-typeがライフルを向けてこっちの出方を伺っている。
ボクもアーバインに乗ってる。けどさ、蛇に睨まれた蛙と言うわけだ。
普通なら降参するところだけど、こっちが「参りました」と言わない限り終わらないデスマッチ。
軍学校ではよく模擬戦を行う。今日はその実演の日なのだ。
咄嗟に電磁スタンボムを空中に放った。
ライフルでそれを撃ち抜けば周囲の電子回路を一時的にショートさせる事が出来る。仮に撃ち抜かなくても足元をショートさせ時間稼ぎ位は出来るだろう。
だが、相手は後退してボクの即席で考えた作戦を回避してみせた。
同じくすぐさま距離を取りライフルの射程範囲から逸らす。
次はこっちから仕掛ける番だ。practice-typeには無力化手榴弾、ライフル、ハンドガン、キャリーナイフが装備されている。
すかさずハンドガンを装備し、着弾演算を割り出す。
「敵機、センターに補足」
〈━━センター回避されました━━〉
「やり直しだ。センターに補正せよ」
〈━━センター回避されました━━〉
「もう一度…carry-on」
〈━━同型typeの敵機にRock on.されました━━〉
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