東が西武で西が東武(2)

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東が西武で西が東武(2)

     私が子供の頃に住んでいた家は、最寄駅としては池袋の一つ隣だが、池袋へ行く場合は電車でなく徒歩あるいはバスを使う位置にあった。  その際、池袋に着くのは線路の東側なので、私にとっては池袋駅東口こそが『池袋駅』であり、西武百貨店が『池袋のデパート』という認識。『東口』という言葉も『西武』というデパート名も意識していなかったから、特に混乱はなかった。  しかし、一般の人々は違うのだろう。駅の東側で遊ぶこともあれば、西口の場合もある。西武のデパートで買い物をすることもあれば、東武の場合もある。  両方使うとなると、東に西武があって西に東武があるのは、とても紛らわしいはず。  その点「池袋は不思議。東が西武で西が東武」みたいな話を歌ってくれる電気屋の替え歌は、とても便利だったに違いない。ついつい確認の意味で繰り返し口ずさむことで、電気屋の宣伝も頭に定着していく……。  効果的な宣伝ソングだったのだろう。    
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