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池袋の暗黒街(4)
当時のゲームソフトの媒体は、主にフロッピーディスク。しかもカセットテープのダビングみたいに、フロッピーディスクの内容を別のフロッピーディスクに移せるソフトが堂々と売られていた時代だ。
それがあれば「友人同士でゲームを貸し借りする」イコール「ゲームをコピーする」になり、一本のゲームから無限増殖できてしまう。現在の法律ならば違法行為だろうが、当時は法整備が不十分だったのか、あるいは子供だから知らなかっただけなのか……。とにかく友人たちの間で、「ゲームの貸し借り」イコール「ゲームのコピー」は、頻繁に行われていた。
もちろん、貸し借りしてコピーするにしても、まず最初に正規品を手に入れないと『貸し借り』も『コピー』も出来ない。普通に考えれば、誰か一人が高価なゲームを買う必要あるのだが、ここでも安く手に入れる方法が出てきてしまう。
先ほど語った、レンタルショップの存在だ。
そんなわけで、いかがわしいアングラな雰囲気を感じながら、中学高校時代の私は、池袋北口の雑居ビルに足繁く通うのだった。
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